
岩手山 標高2、036.2

〇山行記録 第一日目所要時間6時間 コース 網張スキー場リフト9:40-(大倉山乗場10:30-大倉分岐10:45-姥倉分岐(昼食)12:00-切り通し分岐12:55-鬼ケ城15:35-不動平避難小屋16:10-八合目避難小屋16:30)第二日目所要時間7時間 コース 八合目避難小屋4:00-不動平避難小屋4:20-御鉢東側(御来光)5:00-山頂(薬師岳)5:30-山頂(下山)6:00-不動平(朝食)6:30-御苗代湖8:35-大地獄9:00-切通し分岐9:15-姥倉分岐10:25-大倉分岐10:50-大倉山乗場(登山口)11:00)-網張スキー場11:40
猛暑の8月、最後の土曜日・日曜日をかけて、岩手県最高峰で御来光を拝し、雲上の景観を楽しむべく岩手山(南部片富士)登山の妻(楓婆)とその山仲間Nさんのツアーに同行した。今回の登山口は網張スキー場のリフトを乗り継いだ大倉山リフト乗場が登山口となった。10時30分、階段状の登山道から登山開始、大倉山の分岐から姥倉山分岐までU字にえぐられた登山道、ガレ場や木道の登山道をひたすら進み、最後の丸太状の階段を登りきると荒涼とした姥倉山分岐に出た。ここで昼食を取っていると、目の前をカモシカがのんびりと通って行った。左手に黒倉山を拝しながら切通し分岐に出るが、ここから見る黒倉山の切り立った岸壁は火山活動の様相を思い描かされた。やがてアオモリトドマツの林からこのコースの難所である旧火山の岩魂の「鬼ヶ城」稜線へ入る。左方が100mも切れ込んだ稜線や断崖の絶壁の登りや下りが続き緊張の連続であった。鬼ケ城コースの稜線を下りきる頃に不動平避難小屋が見えてきた。九合目の不動平から山頂は目の前にあるが、今日は八合目避難小屋を宿泊先と決めている。右回しハイマツ帯の平坦な道(ゴロゴロした石が点在する)を進むうち、16時30分に到着した。今日は週末、八合目避難小屋は超満員、150人の収容できる小屋も200人はいる様子、後続の登山者はさらに続いたが満員のため他の小屋に廻っていった。豊富に湧き出る「お成り清水」でお湯を沸かしレトルトの「五目御飯」と「豚汁」で夕食とったが、他の登山グループは食材やビールを持ちこみ消灯(8時)まで宴会模様、自分らは早発ちのため、19時前には持参したシュラフに潜り込んだ。小屋は廊下までゴロ寝の状態、さらに酔客の話し声や大勢の鼾、馴れていると言え殆ど眠れず3時に起床した。2日目4時、八合目避難小屋出発、真暗な登山道をヘッドランプの光で足元を照らし、不動平から火山砂の急登をひたすら登る。途中の分岐から右に廻り御鉢に入る頃、東側の空が明るくなり始めた。5時いよいよ御来光出現、徐々に雲海の中から日が登る、眼下に、ちょこんと鎮座する姫神山の頂が可愛く見えた。充分に御来光を堪能した後、御鉢を巡り岩手山山頂(薬師岳)へ、山頂は大パノラマで見渡す限りの絶景である。北東北の山々が目に飛び込んできた。眼下の姫神山を始め、北に七時雨や八幡平、遠くに八甲田連峰、三ツ石山と裏岩手の山々、森吉山、乳頭山に秋田駒ヶ岳、和賀岳や真昼岳、遠くに和賀三山、そして鳥海山の頂、炬燵の様な東根山、目を移して早池峰山が見える。その絶景は昨日までの猛暑も、疲労も、腰痛も忘れさせてくれた。下山は御鉢を一巡りして不動平に戻り、お花畑コースに入り、御釜湖や御苗代湖探索し、大地獄を経由して切通し分岐に出た。ここからは往路と同じ、黒倉山分岐、姥倉分岐、大倉分岐を痛み出した腰痛と疲労と格闘しながら下り、大倉山リフト乗場(登山口)11時丁度に到着した。その後リフトを乗り継いで網張スキー場迄下り、網張温泉でゆっくりと疲れをいやし帰宅の途に就いた。今回で「ヨシ爺と楓婆の山行記」は50回目、記念となる登山日となるが、まだまだ自分の経験不足を痛感、常に勉強の日々である。しかし、腰痛(狭窄症)に鞭打って頑張っている自分の姿をちょっとは褒めたくて、今日はご褒美をお願いしいつもより晩酌の量を増やしてもらいます。